|
『ケイオスリングス』 (Chaos Rings) は、メディア・ビジョンが開発し、スクウェア・エニックスより発売された、スマートフォン/タブレット端末用のコンピュータRPG。2010年4月20日にiOS版がiPhone/iPod touch用アプリとして発売された。2010年8月12日にはiPad版が、2011年12月1日にはAndroid端末向けの移植版が発売された〔。 == 概要 == 謎の闘技場「アルカ・アレーナ」に召喚され、殺し合うことを命じられた4組の男女ペアたちの死闘を描くRPG。剣と魔法のファンタジーの雰囲気を装いつつもSF的な内容が指向されている〔。キャッチコピーは「新たなアダムとイヴが手にする禁断の果実、1万年の輪廻の先に待つものは……」というもので〔、劇中用語として、旧約聖書の『創世記』に登場するアダムとイヴや、ノアの方舟のモチーフが登場している。 スクウェア・エニックスが販売したiOS用RPGとしては、移植やリメイクではない初めての完全新作である。発売当時としてはスマートフォン用ゲームの中でも比較的高めの価格が設定され〔、また大規模な広告展開などは行われなかったが〔、一方で口コミを中心に話題を集め〔、配信開始から3日間で日本および米国を含む14カ国のApp Storeの売上ランキングで1位を獲得し、2010年12月にはApp Storeの「今年のベストiPhoneゲーム」に選出された。後に発売されたAndroid版も、2012年12月にGoogle Playの「ベストゲーム 2012」日本版のひとつに選出されている〔。 スマートフォン用のゲームはゲーム専用機のものより劣るという認識が一般的であった制作当時にあって、携帯型ゲームハードに見劣りしない「スマートフォン最強のRPG」を目標に掲げて開発が行われた〔。ストーリーは『428 〜封鎖された渋谷で〜』等を手掛けた北島行徳によるシリアスなもので、2人の男女×4組の主人公から1組を選んで物語を進めていく群像劇となっている。一方で本作はスマートフォン用のゲームとして、通勤中などの時間の合間に遊ばれることが想定され、いつでもゲームを切り上げられるようにイベントなどを短めにすることも意図された〔。システム面では、画面上のキャラクターを操作して、エンカウントするモンスターを倒しそれによってキャラクターを強化させていくという、オーソドックスなRPGのスタイルを採っている〔。戦闘システムには本作独自の要素も取り入れられたが〔、対象となるユーザー層には「昔はゲームを愛好していたが、今は少し離れている人」といった層が想定され、新しさはありながらも分かりやすいという方向性が重視された〔。 「豪華」〔とも評されるゲーム中の楽曲は上松範康が手掛けており、ゲームの中でも欠かせない要素として重要視された〔。劇中ではエンディングのほか、ダンジョンのBGMなど幾つかの場面で飛蘭が歌うボーカル曲も用いられたが、これは上松の発案で入れられたものであるという〔。サウンドトラックは『CHAOS RINGS Original Soundtrack』が2010年6月23日よりiTunes Store限定で配信されており、CD化はされていない。 プロデューサーの安藤武博によれば、本作は好評であったとしつつも、もっと家庭用ゲーム機のRPGのようにストーリーを深くまで掘り下げて欲しいという意見も多かったとされ、次回作ではそうした要望に応えることが課題となったという〔。後の2011年5月20日には本作の1万年前を描いたという設定の前日譚『CHAOS RINGSΩ』が発売され、2012年3月15日には続編の『CHAOS RINGS II』が発売されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Chaos Rings」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|